~  i n n o c e n t  t r i p  ~

『カゼ、挽キ。』



目の翳みは空気の揺れ
折れ曲がる道はふら付く足取り
温度は上がったり 下りたり
太陽はきまぐれ

喉の掠れはモンスーン
山の上で鐘の音耐えぬ耳鳴り
頭は上がったり 下がったり
僕はきまぐれ

マスク越しのシロしか吸いたくないんだ
はじける 水飛沫
貧乏揺すりをする 指先
ため息は より深くなる

入っては戻る炭水化物に
さよなら

僕は一人天井を凝視する
真白は遠く 遠く
斯くして僕は3日目に入る


 ― 容態  変ハラズ。

03,11,29


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